置き去りにしたその「命」は幸せになれると思いますか?~捨て猫をなくすための切なる願い~

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2016年4月に保護した捨て猫「あんず」は、いつそうなったか分からない下肢の不自由を抱えながら、それでも懸命に生き、そして保護してたった5日で大切な命を落としました。もちろんあんずが一番辛く苦しい思いをしたことには間違いないのですが、保護した私たちもやるせなさと、捨てた人への憎しみと、何もしてあげられなかったくやしさで数日経った今でも涙があふれてきます。

この気持ちを忘れてはいけない、風化させてはいけない、これから先こんな思いをする猫ちゃんや人を増やしてはいけない、そんな思いから私たちの切なる願いを文字にしました。これを読んでくださっている猫の飼育者の方、動物を愛する方、実際に保護活動をされている方、またあまりこういったことに関心のない方も含めたくさんの方に「あんず」が残した思いが伝われば幸いです。

今でもたくさんの猫たちが殺処分されている現状を知ってください

 愛知県では毎年たくさんの猫たちが暗い部屋に閉じ込められ、ガスを充満され、苦しい思いをしながら最後を迎える、いわゆる「殺処分」で命を落としています。

愛知県での猫の引き取り数と殺処分数の推移

  • 平成16年 引き取り数 7446 前年より    ?%減/殺処分数 7529
  • 平成17年 引き取り数 6282 前年より 15.6%減/殺処分数 6292
  • 平成18年 引き取り数 5387 前年より 14.2%減/殺処分数 5465
  • 平成19年 引き取り数 4721 前年より 12.4%減/殺処分数 4681
  • 平成20年 引き取り数 4454 前年より  5.7%減/殺処分数 4430
  • 平成21年 引き取り数 3780 前年より 15.1%減/殺処分数 3671
  • 平成22年 引き取り数 3107 前年より 17.8%減/殺処分数 2873
  • 平成23年 引き取り数 1619 前年より 47.9%減/殺処分数 1602
  • 平成24年 引き取り数 1253 前年より 22.6%減/殺処分数 1187
  • 平成25年 引き取り数  903 前年より 27.9%減/殺処分数  840

上記はこちらの愛知県資料より引用しました

これを見るとだんだんと愛護センターに引き取られる数は減っていると推察できます。が、平成23年はそれまでの前年比の推移とは比較にならないほどの改善が見られたかのように見えます。これは実数が減ったわけではなく、平成23年から愛知県で引き取りが有料化され、自ら愛護センターに訪れる人が減っただけなのではないかと想像できます(後述)。

ただ、減っているからと喜ぶことはできません、最新の平成25年でも年間で903匹(1日あたり3匹弱)の猫が愛護センターに引き取られ、そのうちの大半である840匹が殺処分されている現状を受け止めなければなりません。

そして、おそらく減っていないであろうと思われる猫たちは

  1. 野に放たれたまま増えている
  2. 飼育されている
  3. 車に引かれたり猫や他の動物との闘争に敗れて最期を迎えた
  4. 地域猫活動で一代限りの命となり自然に減少

などが考えられます。1以外の方法で数字が少なくなっていることを願いたいです。


ここからは、何故せっかく産まれた命を捨てるのか?とともに、捨てるなどという無責任な行動をする前に考えを改めていただきたいという思いをお伝えします。

猫を自分の手で殺処分されることが分かっている場所へ連れて行きたくないから捨てるの?

あなた自身が大切に飼育されている猫ちゃんが安易に繁殖してしまわないようにする努力(避妊・去勢する/外には絶対出さないなど)を怠ってしまったために産まれた命です。責任はすべてあなたにあります。大切な猫ちゃんから産まれた大切な子孫をこれだけの理由で置き去りにしますか?よく考えてください。

そして自らの手で愛護センターへ引き取りを依頼し、このような結果でしか解決できない自分に重く責任を感じてください。「どこかで誰かが飼育して幸せになってくれれば・・・」などという考えはあなたの責任逃れ以外のなにものでもないことを認識してください。もしもあんずが放置された後に生きていくために大切な後ろ足の自由を奪われたのだとしたらその責任はだれにありますか??本当に本当によく考えてください。

猫の引き取り費用が有料だから捨てるの?

愛知県では平成23年4月から、犬・猫の引き取り費用が有料化されました。これは飼い主がみだりに繁殖させないための措置だと思うのですが、逆に「捨て猫」を助長してしまっている感もあります。

もう一度書きます、あなた自身が大切に飼育されている猫ちゃんが安易に繁殖してしまわないようにする努力(避妊・去勢する/外には絶対出さないなど)を怠ってしまったために産まれた命です。責任はすべてあなたにあります。大切な猫ちゃんから産まれた大切な子孫をこれだけの理由で置き去りにしますか?よく考えてください。

引き取り費用(2016年4月現在)

  • 生後91日以上の犬又は猫 1頭又は1匹につき 2,500円
  • 生後90日以内の犬又は猫 1頭又は1匹につき   500円

引き取り金額が変更となっている場合があります。最新の情報は下記公式ページでご確認ください
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/eisei/0000039292.html

捨て猫を生み出す前にできることをしてください

まずは殖やさないことを目的に飼育するなら避妊・去勢してください

「うちの仔は絶対外に出さないから・・・」と思っている飼い主の方、万が一ということを考えてください。猫ちゃんは単純に「広い外に出たい」ときだけでなく「繁殖期」になると外に出たくなる(パートナーを探したくなる)ことが多いです。意図せず繁殖してしまうことがないように必ず避妊・去勢を行ってください。猫ちゃんたちは避妊・去勢をすると中性化するので攻撃的な性格が改善され性格が穏やかになるケースが多いので、飼い主さん自体も飼育が楽になります。

件数の制限はありますが、各自治体では猫の避妊・去勢に関する助成制度がありますので、是非利用してください。

名古屋市で行っている猫の避妊去勢に対する助成制度は

猫の避妊・去勢手術の補助についてのご案内
をご覧ください

その他地域の方でもインターネット検索で助成に関する情報を得ることができます。お住まいの市区町村役場へ直接問い合わせをすることをお勧めします。

万が一産まれてしまったら、責任を持って次の飼い主を探してください

動物愛護センターでは引き取った猫を大切に育ててくれる里親活動をしています。愛護センターに連れて行ったからといって全て殺処分されるわけではありません。引き取ってもらうしか方法がない責任を感じながら、愛護センターで最後のチャンスをあなたの手で与えてあげてください。そして、今後2度と同じ思いをしないためにできることを行動で示してください。

自分で大切に飼育してくれる里親を募集することもできます。以下は無料で里親探しが行えるサイトです。

それ以外にも、

  • 知り合いで里親になってくれる人を探す
  • 自身のブログやホームページで紹介する
  • Youtubeなどの動画配信サイトで紹介や募集をする
  • TwitterやFacebookで紹介する

など出来る限り様々な方法で里親となってくれる方を探してください。

この願いをぜひ拡散してください

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。この文章に共感された方、「捨て猫を減らすこと」に関心を持たれた方、是非SNSやブログ、ホームページなどでご紹介ください。たくさんの方と思いを、願いを共有できたらと考えております。

さいごに

たった5日という短い間でしたが、あんずはわたしたちにたくさんの思い出を残してくれました。あんずが与えてくれた喜びと悲しみがいっぱい詰まった日記と動画を是非ご覧ください。

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